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ラーメン(600円)@大井町・永楽

2010-06-02
EIRAKU

「そういえば、地元の老舗店で食べたことないなぁ」とふと思いたち、散歩がてら「大井町ラビリンス」内のこちらのお店へ迷い込んでみることに。
・・・それにしても、映画のセットのような「昭和」な路地。
この界隈、夜はさらにいい感じになるんですよねぇ。
最近はこういった、飲んだくれたオッサンが似合う場末な飲み屋街もなかなか見られなくなりました。

休日14:20到着。
初訪問なので勝手がわからず、出口から入ってしまい、店員さんに「入り口あちらです~」と反対側を示され赤面。
店内満席、待ち1名。
回転は早く、まもなくカウンターが空き着席。店員さんがお水を持ってきてくれるタイミングで「ラーメン」を口頭でオーダー。
年季の入った店内、活気溢れる厨房を眺めていると5分ほどで着丼。

スープの半分ほどの面積には真っ黒い揚げネギ
あとは、やっぱり黒っぽいチャーシュー1枚、白身の表面が黒く硬く、燻玉のようになったゆで卵半分、そしてたっぷりの茹でモヤシ。

まずは、揚げネギが入っていないサイドの素のスープを一口。
うーん、芳醇な旨みがじんわり、というスープではないですね。
一応鶏ガラ、ゲンコツ等の動物系主体の淡い出汁は感じることができますが、かなり薄目。
また、醤油ダレも角が取れた丸い味で、塩気、コク共に弱いです。強いて言えば「物足りない」。表面の油も大人しめ。
・・・ご年配の方とかには受ける味付けなのでしょうか。濃い味に慣れている僕の舌がバカなのかもしれません。

では、麺を引っ張り出してみます。
麺は意外にも、幅広の中太平打ち麺。
麺を一気に数杯分茹で、平ザルで湯切りしながら各丼に入れる作り方なので、必然的に最後の頃に入れられる麺はのびちゃいますよね。
ロット後半の丼だったこともあり、麺はテロテロに伸び気味。
ただ、これがダメかというと、あれ?意外やそうでもない。
あっさりしたスープを多めに絡ませて、一気にズバッと啜ると、なかなかいい感じ。
歯ごたえやコシという楽しみ方ではなく、ワンタンのように、チュルンとスープと一緒に喉に流し込む「食感を楽しむ麺」ということでしょうか。
麺味はほとんど感じず、スープの淡い旨みをしっかり楽しめます。

中盤より揚げネギをスープに溶かし込んでいくと、スープの色は一気に黒っぽくなり、表面にラードが広がります。
なにか足りないという印象だったこのスープ、完成させるためのアイテムはこの揚げネギでした。
よくスープを混ぜていくと、一気に揚げネギの香ばしさ、油のコクがしっかりスープに移り、平坦だったスープがガラッと陰影のある表情に。
というか、スープの個性のかなりの部分をこの揚げネギに頼っている印象ですね。
ここまで「載せモノ」に味を委ねてしまうという一杯もかなり珍しいかも。これはこれでアリなのかも。

載せモノと言えば、たっぷりのモヤシも特徴的。
ちょい固めに茹でられたシャッキシャキのモヤシと、フワフワした麺との食感のコントラストがお見事。
チャーシューは、ロース系の大ぶりのものが1枚。ミシッとした肉質のボソ系チャーシューですが、噛むと肉の味がしっかり感じられ、なかなかおいしいですね。
このスープに近代的なチャーシューを載せちゃっても全然違うだろうし、いいマッチングだと思います。
最初丼が来た時に、黒っぽい球体が載っていて、なんだこりゃ?と思ったのは、味玉の白身でした。
燻タマのように表面が硬化した独特の茹で卵、味は薄目で完全固茹での坂東タイプが半分。
最近の味玉と言えばゼリー状の黄身が定番ですが、ここは固茹で。個人的にはコレ結構好きですね。ボソボソの黄身にスープを浸して食べる幸せw

スープの押しが強くないこともあり、サラッと美味しく完食完飲。C/Pは十分。
「古典」と言うには没個性的な、なんだかクセになる味わいの一杯でした。この場所で長くやっているのも頷ける味。
ぜひまた来てみたいと思います。次は、昼間からビールと餃子なんかと一緒にやっつけてみたい所。
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