我流旨味ソバ・醤油(850円)+煮玉子(100円)@福生・The Finest Noodles EL DORADO
2014-12-29
年末恒例「気になってはいたけどなかなか行けなかったお店を、意を決して訪問しよう」企画。今日は福生の名店、エルドラド。このエリアはなかなか縁がなく、またやっと用事が出来た時にはお店が休業中だったりしたのですが、再開されたとのことで早速遠征です。
休日13:30到着。
というか、お店に気づかず通り過ぎ(向かいのお店がインパクトありすぎるのでw)、Uターンして到着。黒一色のファサードはなかなか個性的。
引き戸を開けて店内へ。
券売機にて、左上の「醤油」をポチ。めったに来れないお店なので玉子も付けちゃいましょう。
厨房には鯉谷店主お一人。厨房を囲むカウンターは6席で空き1、後客1。
店内インテリア、モニターに流れる映像、そしてBGMは古めのアメリカンな雰囲気で統一してあり、非常にカッコいいですねぇ~。福生という街にすごくマッチしてると思います。
厨房には、ガレージのようにトンカチやペンチ等のツールが壁に下げられており。。これは豚ガラを割るのに使うのかな?
食券を提出し、オペレーションをガン見w
いやぁ。。見とれるほどにキレイなオペレーション。レードルやお玉での計量は非常にシビア、チャーシューや麺の扱いも丁寧です。
鯉谷店主とは以前飲み会でお会いしたことがあるのですが、その時の豪放磊落な雰囲気とは打って変わり、繊細な「職人」の目。なんとなく町田時代のロックン嶋崎店主を思い出させるような、ストイックな空気感。
1ロット2杯のオペレーションなのでちょっと時間はかかりますが、厨房を見てると全く飽きませんね。
塩と醤油ではタレ、油2種を入れる順番が違うのは何かこだわりがあるのかなぁ。。最後の仕上げにまた別の油を注ぐんですな。
そんな熱い視線(気持ち悪いですな俺w)の中、着丼。
ほぉ。。。こりゃ見た目だけで間違いないのがわかります。
クリアな醤油スープの表面には液体油層。また点々と浮かぶのは揚げネギ。
具はチャーシュー、ネギ、メンマに海苔、そして煮玉子。
ではスープを一口。
あぁ~。。。これは。。。旨いわ。
見た目から、醤油がカチッと立ったキレのある組み立てなのかと想像していたのですが、意外にも出汁先行、口中に繊細な滋味がじんわりと染みわたる清湯スープ。また、揚げネギの香ばしさがいい感じにハイの印象を引き上げます。
平たく言ってしまえば「Wスープの醤油ラーメン」なんですが、醤油ダレと動物出汁、魚介出汁、油、揚げネギのバランシングが超絶に見事ですね。塩気は控え目でグイグイ飲めます。
また、前半は動物系(油も含む)の旨味が牽引しますが、温度が下がるに従って魚介風味が前面に出るように感じました。
麺は自家製麺。しなやかな食感で、チュルチュルという擬音が似合う滑らかな優しい麺。
噛み心地やコシ、というよりは、スープと一体化した喉越しを楽しむ麺かな。美味しいです。
麺量は結構多く感じました。160gくらいはあった感覚。
チャーシューは柔らかな煮豚スライスが3枚。しっとりして旨みも逃げておらず旨い。
メンマはホロッとした柔らかめのもの。丁寧に仕込んである感がいいですね。海苔は香りがいい良品。
玉子は味玉ではなく、玉子本来の黄身の旨味を楽しむ仕立てです。トロリと半熟なのがいい感じ。
ということで、あっという間に固形物完食。たっぷりのスープも文句なしに完飲、大満足でごちそうさまでした。
思い浮かんだ言葉は、どっかのコピー引用ですが「何も足さない、何も引かない」。
ここから何か一つの要素を取ってしまったら成り立たないし、何かを付け加えたら蛇足になってしまう。そんな「完璧なラーメン」の一例を垣間見た感じ。
いやぁ。。屋号に「THE FINEST」と付けるだけある、揺るぎなき世界感が感じられる素晴らしい一杯でした。
なかなか頻繁に来れる距離ではないけれど(帰りは下道使ったら3時間以上かかったしorz)、再訪は確実。
・・・というか、しょっちゅう行くには逆にもったいないから、自分へのご褒美的な感じで使うのが一番かなw
#なんと、本日の営業をもって再び無期限休業に入るようです!あぶねぇ、また逃すところだった。。
#復活の日を首を長くして待っております。
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