汁なし担々麺セット(1000円)+担々麺セット(1000円)+麻辣水餃子(760円)@九段下・逸品坊
2014-06-03
半蔵門に、四川系の汁なし担々を食わせるお店ができたとの情報をゲット。汁なし担々好きとしては早速チェックしなくては!と、仕事終わりにお店へ直行です。
平日20:15到着。前客2、後客0。
ここは完全にランチ需要しかないエリアなんですかね?夜は中華居酒屋風にも使えそうなお店なのですが、今日はガラガラです。
店頭では券売機が稼働中ですが、一品料理は券売機のボタンにはないそうなので、一旦着席してメニューを見せてもらい口頭で注文することに。
ただ、券売機の麺飯セットはメニュー表には載ってないので、結局席でメニューを見つつ再び券売機の前に行って確認する必要もあり、どう頼んでいいのかよくわかりませんorz
とりあえずビールいっとくのと、券売機にあった「汁なし担々のセット(汁なし担々+ミニ麻婆丼+スープ+香の物)」「汁あり担々のセット(汁あり担々+ミニ麻婆丼+香の物」、そして一品料理から「麻辣水餃子」をお願いし、相方とシェアすることに。
こちら、価格的にもメニュー構成的にも、お店からほど近い九段下「雲林坊」をかなり意識してるっぽい感じ。
店内はそこそこ広く、テーブル席のみのレイアウト。ランチタイムは相席必至でしょうな。
また、一応分煙となってますが分煙エリアと禁煙エリアの仕切りが低いのでほとんど意味ないですね。嫌煙家は席を選んだ方がいいかも。
待つこと15分ほどで続々と着丼。
まずは汁なし担々麺。
ルックスはなかなか本格的で、醤とラー油で和えられた麺の上にナッツ、肉味噌、刻みネギ、黒ゴマ、刻みチンゲンサイ、そして上から花椒がかけられています。
では麺を引き出しパクリ。
うん、なかなかいいじゃないですか!
麺は角断面極太ストレート。加水は高めで、うどんに近いモチプリ食感の麺になります。
太いので存在感はあるんだけど、密度感がなく歯ざわりがフカッとしてるのがちょい残念。少なくとも、もうちょっと硬めに仕上げた方が好みかも。
で、麺に絡められたタレはラー油と醤、花椒の他に、独特な甘みと酸味が。。これは紹興酒と黒酢でしょうか?これにより結構さっぱり感がアップしますね。
味はかなり濃い目で塩梅も強め。単品だとちょいパンチが効きすぎてるので、白飯かビールと合わせるのが前提かな。
肉味噌は手仕事による粗挽きミンチ。しっかり食感があって旨いですね。
また、ナッツと黒ゴマの香ばしさがいい感じに食感にアクセントを付けてくれます。
ちなみに辛さはピリ辛レベル。辛いのが苦手な方でも十分食べられますね。
個人的には全然辛味&痺れが足りないのですが、そこらへんは注文時にオーダーできるとうれしいかな。
お次は汁ありの担々麺。
サンドベージュのスープの上に赤黒いラー油が回しかけられ、その上にたっぷりの肉味噌、茹でモヤシ、ネギ、一味唐辛子が振りかけられております。雰囲気としては希須林に近い?いや、これも「雲林坊」にクリソツだw
刻まれた緑の葉っぱを見て一瞬「パクチーか!?」と戦慄が走りましたがニラでしたwホッ。。
スープはクリーミーなゴマスープにラー油を加えた標準的な構成。芽菜は入ってたかな?またピーナツスプレッドのような独特の乳系の香りがしたのが印象的。花椒もビシッと効いておりなかなか美味しいです。
口当たりはサラリとしており飲みやすいんだけど、汁なしと同様塩気はかなり強め。これも白飯かビール推奨ですね。
麺は、汁なしとは異なり角断面細縮れ麺となります。
加水は低め、茹で具合も硬めで、ムギュッとしたコシの強い歯ごたえ。このスープとはよく合っていると思います。
肉味噌は汁無しと共通の豚肉粗ミンチ。しっかりした歯ごたえがいい感じですね。
モヤシやネギの使い方もとても効果的で、濃い味ながら全体的に軽快感が感じられる仕上がり。もうちょっと塩味控えめだったらベストかな。希須林のように「モヤシ多め」オーダーが通じるとだいぶ改善されるかも。
ミニ麻婆丼は、「ミニ」とは言え結構深めのお椀に入っておりボリュームあります。
麻婆豆腐部分を味見すると、一見「陳麻婆」系の四川タイプに見えるのですが、片栗のトロミが強いタイプ。うーん、残念。
花椒がかかっている部分は好みの風味だったけど、味噌系の醤がベタッと甘口であまり好みじゃないかなぁ。どうせ中華味噌に振るなら、豆鼓をはっきり効かせた吉華や徒歩徒歩亭の方が好み。
豆腐は木綿でしっかり食感のもの。肉は担々麺の肉と同じミンチを使ってるかな。肉感はよし。葉ニンニクが入ってないのはちょい残念。
うーん、辛さやしびれ控えめでコク重視の仕上がりなので日本人ウケしそうだけど、本気の四川が食べたい時は赤坂エリアまで出たほうがよさげ。
あとこの日は、ご飯が水分多めでベタッとした仕上がりで、丼ものにはイマイチ合わかなったかな?
米の風味はよかったので、丼より白飯として食べた方が美味しいと思います。
最終的には、余ったご飯に汁なし担々の残りの具をかけて、お約束の担々丼。
量は前述の通り結構多めで、麻婆自体結構重たい仕上がりなので、セットで食べると成人男性でも相当お腹いっぱいになるボリュームですね。
個人的には、汁無し担々単品にランチサービスの半ライスをつけて800円、ってのが一番C/P高そう。
最後に麻辣水餃子。
厚めのモチモチ皮で野菜多めの餡を包んだ餃子を茹でて、そこにラー油と花椒をかけたもの。まぁ予想の範疇内というか、想像通りの仕上がり。
こちらも辛味が控えめなので、辛党向けには調整できるようにメニューに表記してくれるとありがたいですね。
ということで、腹パンッパンになってごちそうさまでした。
トータルで見て、全体的な品質はそこそこ高いのですが、日本向けにアレンジした親切心が、却って本来の良さをスポイルしてしまったかな?と感じた一杯たち。個人的には、あと少し「本場度」が上がるとグッと引きが出るような気がします。
ただ、同じ値段の雲林坊より全体的にボリューミィで、1000円出せば相当腹いっぱいになれることは間違いないので、近隣リーマンのパワーランチにはかなり魅力的だと思いますね(ボリューミィすぎて午後確実に眠くなりそうだけどw)。
今度はお昼に伺います!
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