煮干ラーメン(680円)@中村橋・らーめん愉悦処 似星
2014-05-19
井草近辺で所要があったので、今日のランチはこのあたりでお店をサーチ。そうだ、もうちょっと走れば中村橋!
となれば、立川の名店「鏡花」から独立したという人気店へ初訪問してみましょうか。
千川通りのパーキングメーターに車を停め、商店街をテクテク歩き、休日14:15到着。
この時間でも店内は満席。食券機の前で悩みつつしばし待ちます。汁なし系も旨そうなんですが、今日はまずデフォでお手並み拝見と行きましょう、と「煮干ラーメン」のボタンをポチ。塩や背脂バージョンも指定できるようですが、まずは醤油で。
回転は早く、数分で席が空きカウンター席へ着席。
というか、お店に入った瞬間から、煮干を煎るような香ばしい香りが漂っていますな~。
ニボニボ系のお店に入った瞬間に感じるあの香りとはまた違う独特の香り。これはどんな一杯が出てくるのかかなり期待が高まります。
厨房は店主さんと助手さんの2名体制。和気藹々としたオペレーション。
そこから待つこと10分ほどで着丼。
ほぉ、こりゃ旨そうですなぁ。
表面の油層に泡が見られる清湯醤油スープはキラキラと光る煮干粉の輝きが印象的。
その上には、チャーシュー、メンマに三つ葉、お麩、海苔と和風なトッピングです。なんとなく修行先を彷彿とさせるルックス。
では、スープを一口。
・・・ウマッ!!これ旨いですね~!
初動から煮干がガツンと脳天に感じられるんだけど、いわゆる「ニボニボ」な感じとは全く違う出方。
エグミや酸味、苦味という、ラーメンにおける煮干風味として好まれる要素はあまり感じられず、でもお吸い物のような弱々しい(言葉悪いですね)ものでもなく。。。ひたすら透明感ある強い旨味とシャープな香ばしさ。なんだこりゃ?こういった煮干な感じは初体験かも。これが和食畑の実力なのか。。。
醤油ダレは濃い口のキリッとしたもの。塩梅は強めですが、ベーススープが力強いのでいいバランス。
液体油は多めで、全体の角を取りうまく丸めているような印象。こちらにも煮干の香りが移されてるかな?しかしこれめっちゃ旨いな!
麺は三河屋製麺製の中細角断面ストレート。
全粒粉練り込みと思われ、麺肌には茶色のプツプツが目視できます。
加水は中〜高で、サクッと噛み切れる奥にモッチリした弾力を感じる麺。
麺味もしっかりしており、スープに全く負けていません。麺量は150g。
チャーシューはロース系の煮豚スライス1枚と豚トロみたいな細長いのが1枚。後者はバラ?
どちらもムッチリとした歯ごたえで肉の旨味が強く美味しいですよ。
三つ葉は彩り要員と言うレベルではなく、かなりたっぷり。量が多いので、麺を啜る毎に三つ葉も頂けるのがうれしいですね。三つ葉+煮干+醤油との組み合わせ、もう完璧でしょう。お麩とのコンビネーションも、お吸い物を彷彿とさせる感じでいいですよ。
メンマは極太材木タイプのものが2本。噛むとホロリと崩れる柔らかめの仕上がりで、意外にも胡椒風味がガツンと効いてるのが個性的。ただ、全体的に和の風味で統一されているので、特に三つ葉の香りとの相性は再考の余地ありかも?
海苔は、スープと麺、三つ葉のコンビネーションに夢中になってしまったのであまり記憶にないかな。。。でも香りはよかった記憶。
ということで、夢中になって食べ進め、あっというまに完食完飲でごちそうさまでした。
トータルで見て、さすが名店出身、と言えるしっかりした技術とセンスに裏打ちされた絶品のシャープ系煮干ラーメンでした。
煮干の物量作戦で来るスープもいいですが、この巧みな引き算の煮干な演出も素晴らしかったなぁ。。
限定も頻繁にやってて評判いいみたいだし、こりゃ他のメニューも食べてみたいですなぁ。中村橋はなかなか来れないけど、再訪は確実!
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